こんにちは!IKEです。
今回は皆さんも知っているあの有名アーティスト「星野源」も読んだSF小説、「ここはすべての夜明けまえ」を読んだ感想を紹介します。
私はこの本を読み終えて、多くの人が持つ「感情」について深く考えることが出来るようになりました。
愛する方がいる人、大切な友達がいる人、支えてくれる家族がいる人、この本を読んで「感情」のあり方や思いのあり方を感じ取っていただければと思います。大切な人たちとしっかりと向き合う「感情」を見つけることができるはずです。
それでは本の内容と感想を紹介していきます。
〜この記事は以下の方にオススメです〜
・星野源も読んだSF小説が気になる人
・ここはすべての夜明けまえがどんな本か知りたい人
・「感情」について深く考えたい人
・大切な人と向き合うための「感情」を見つけたい人
星野源も読んだSF小説「ここはすべての夜明けまえ」はどんな本なのか?
「ここはすべての夜明けまえ」は
2024年3月に初版された本!
作者の間宮改衣さんのデビュー作です。
星野源さんもこの本を手にとり
「すげえもん読んだ!」と絶賛するほどの本です。
文章のほとんどが平仮名で構成されており
主人公の状態や心理に入り込みやすいSF小説に
なっています!
・主人公(女性):
死にたいと思っていたが、ゆうごう手術を受けて永遠に老化しない体になった。家族が亡くなった後より、家族史を書き始める。
・新(あらた)くん:
主人公の甥っ子。のちに主人公と付き合うことになる。主人公は彼のことを「しんくん」と呼ぶ。
・お父さん:
主人公の父親。主人公は娘ではあるが、愛し方が過保護であった。ゆうごう手術を勧めたのはお父さん。認知症になり主人公より先に他界する。
・兄姉:
主人公から見ると思い出があまりない存在。
ゆうごう手術とは永遠に老化しない体のこと。イメージしやすいのはサイボーグ。感情や記憶などは人間と変わりなくあるが、体はサイボーグの様に機械的であると解釈して良いと思います。
主人公は食事をとっても気持ち悪くなり吐いてします。睡眠もまともにとることとができない。そんな体質や生活に嫌気がさし死にたいと考える様になる。
主人公の父親が過保護に愛するあまり、ゆうごう手術を提案する。しにたかったはずの主人公はゆうごう手術を受け、永遠に老化しない体を手にいれる。
ゆうごう手術を受けたため、兄妹も甥っ子も自分より早くに他界する。
家族が他界した後に家族史として、記憶を辿りながら過去の家族との関係や出来事について綴っていく。
その中で特に内容が濃いのが、主人公と付き合っていた甥っ子の新くんについて。
新くんは主人公はゆうごう手術を受けた年と同じ時に産まれる。彼が小さい時からオムツの交換や寝かしつけなど親の変わりとして接してきた。新くんも、主人公の機械のような冷たい体に触れると不思議と笑顔になる子だった。
新くんは成長するにつれて主人公に愛を伝え気づけば付き合い、同じ時を共にした2人。
新くんと付き合うことが、主人公に取って愛情があるものと思っていたが、時代が進むにつれ愛情ではなく新くんに対する本当の気持ちに気づいていく…
主人公が新くんに対して抱いていた
愛情と思っていた感情は一体なんなのか?
家族が亡くなって、自分史を書いていく中で
気づく本当の感情とは???
気になる続きはぜひ本を手に取ってみてね!
なぜ「ここはすべての夜明まえ」を読んだのか?
なぜ私が「ここはすべての夜明まえ」を読んだのか?紹介します。
読んだ理由は以下になります。
「ここはすべての夜明まえ」を読んだ理由は
書店で魅力的な表紙に吸い込まれ、
中身を見て平仮名ばかりの小説に衝撃を受けたから!
最初は星野源さんも読んでいた小説だったことはわかりませんでした。
小説というと感じが多く、文字も小さく、難しい言い回しが多いイメージがあります。
しかし、この小説を手に取って見ると平仮名ばかり。
こんな小説見たことないぞ!?と衝撃を受けて手にとり読むことに決めました。
読み進めていくと平仮名が多い理由も判明しスッキリ読むことができました。
それ以上に大切な人に対する「感情」について深く考えることができたSF小説であり、自身の心の中に残る本にもなりました。
次より「ここがすべての夜明まえ」の心に響いた箇所を紹介していきます。
「ここはすべての夜明まえ」で心に響く箇所3選
私が「ここはすべての夜明まえ」を読んで
心に響いた箇所を3つ厳選して紹介するよ!
シンちゃんはわたしのこと好き?
引用:ここはすべての夜明けまえp38 著,間宮改衣
ゆうごう手術を受けて機械的な体になっても、愛情という概念が主人公にしっかりあることに心動かされました。どんな体になっても、心があれば愛情を表現することができるものだと感じました。体で愛し合う方法もありますが、愛し方や愛情の伝え方は1つに限らないことをこの言葉から感じとることができました。新くんに対する主人公の気持ちは愛情ではない違うものであることが最終的には判明しますが、この時点ではとても深い意味を持つ愛情表現と捉えることができました。
こうにいちゃんがじさつそちをうけたいっていっている
引用:ここはすべての夜明けまえp55 著,間宮改衣
こうにいちゃんは営業マンとして働き、お金もたくさん持ち、家族にも恵まれた人。それなのにじさつしたいと訴える。理由は疲れたから。この言葉からどれだけ順風満帆そうに生きている人でも、各々の悩みがあり、生きるのが辛いことがあるという感情を学びました。自分の物差しで相手を幸せであると決めるのではなく、相手の環境や心情に寄り添って物事を考える必要があることをこの言葉から学びました。
子どもから愛情を搾取するなど、一生一生一生やってはいけなかった
引用:ここはすべての夜明けまえp106 著,間宮改衣
愛するがゆえに愛情を言葉や行動で伝える。当たり前のことですし僕自身も愛情はそのまま伝えています。しかし、子どもといえど相手の受け取り方によっては愛情を搾取するかもしれないということを学びました。愛情を搾取し依存まで陥ると、相手の人生を自分が左右してしまうことになります。愛があるからこそ時には手放し、冒険させる必要があることをこの言葉から学ぶことができました。
皆さんはどんな所が心に響いたな?
「ここはすべての夜明けまえ」を読んで心に響いた箇所や自身に湧いてきた感情を友達や家族、同僚に伝えてみよう!
「ここはすべての夜明けまえ」で多くの感情を学べる
最後に「ここはすべての夜明けまえ」を今後手にとる方へメッセージ!
「ここはすべての夜明けまえ」は私が紹介した箇所以外にも、感情が突き動かされる言葉がまだまだ多くあります。
SF小説だけど現代からそう遠くない未来を描いている様で、リアリティもあり実際にこういう世界になったら、主人公とと同じ状況に置かれたら自分はどうするだろう?と色んな視点や感情で本を読み進めることができます。
また、大切な人への愛し方や言葉の伝え方なども見直すきっかけにもなると思います。
皆さんも読み終えた後、星野源さんの様に「すげえもん読んだ!」と思うこと間違いなしです。
多くの人が「ここはすべての夜明けまえ」で色んな感情や感情の伝え方を感じとっていだだけるとIKEも嬉しいです!では、また次の読書感想でお会いしましょう〜!
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